菓子製造業 営業許可取得まで ⑨お金とまとめ

菓子製造業 営業許可取得まで ①構想

菓子製造業 営業許可取得まで ②条件

菓子製造業 営業許可取得まで ③物件探し

菓子製造業 営業許可取得まで ④内見

菓子製造業 営業許可取得まで ⑤物件決定&契約

菓子製造業 営業許可取得まで ⑥設備

菓子製造業 営業許可取得まで ⑦手洗い場の設置工事

菓子製造業 営業許可取得まで ⑧営業許可取得

ここまで営業許可取得までの道のりを書いてきましたが、

実際にかかったお金について最後にまとめたいと思います。

 

実際にかかったお金

物件契約 12万円

借りた月の家賃・翌月分の前家賃で8万円くらい。

敷金礼金がない代わりに、退去の時のクリーニング費用を先に払うシステムだったので、これが4万円くらい。

 

引越し 2万円

あまりものがなかったのですが、いろいろ比較して業者さんを決めました。

 

設備 4万円

新しく購入したのは、今のところ

テーブル 3万円
ロールスクリーン 1万円

くらい。オーブンや冷蔵庫は前々から使っていたものを持ってきました。

あと、住居用のお部屋だと電源アンペアが低かったので30アンペアまで上げました。

 

工事 10万円

設備工事ですね。
手洗い場を2つつけただけです。

普通は仕切り扉をもうひとつつけるなどの工事も加わると思うので、20万くらい見ておいたほうが良いと思います。

 

営業許可申請 16,800円

 

ということで、合計金額は!

かかった費用は、

物件契約 12万円
引越し 2万円
設備 4万円
工事 10万円
営業許可申請 16,800円

ということで、合計は 296,800円!!

 

今できる中ではがんばったのではないでしょうか。

 

製造所ができて

2017年12月現在、まだ製造所ができてから半月ですが、
製造所ができたことで、やっと新しいスタートラインに立ったような気がしています。

ここを新たな発信地として、商品開発や製造を続けていければと思っています。

 

①構想 のときに書きましたが、私の経験が「自分もこういうことをやってみたい」と思っている方のお役に立てればと思って今回営業許可取得までの記録を残しました。

ご質問や、製造所の見学に来たい方がいらっしゃいましたら個人的にご連絡くださいね。

 

それでは、これからもどうぞよろしくお願いいたします!

 

 

菓子製造業 営業許可取得まで ⑧営業許可取得

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菓子製造業 営業許可取得まで ⑦手洗い場の設置工事

長らく書いてきましたが、やっと工事も終わり、保健所の営業許可取得へと向かうことができます。

 

保健所への営業許可申請の流れ

保健所へは通算5回は通い、実際の製造所のチェックは1回で通りました。
流れを追っていくと、こんな感じ。

 

家を借りる前に間取り確認

ここを借りよう!と思った時点で管轄の保健所に行きました。

間取りを見てもらって、工事をすれば許可が取れるようになるかどうかを確認しました。
私の借りた物件は保健所の方も驚くほど製造所向きだったので、あっさり「問題ないです」となりました。

 

工事内容の相談

実際に借りたあとで、具体的な工事内容と、必要な設備について確認しました。

ちゃんと細かく説明が書いてある冊子をもらえるので、それを確認しながらといった感じでした。

 

施工内容の報告

施工業者さんが決まって、実際にこういう工事をします!という報告に行きました

工事内容の相談をしたときとそんなに変わったことがなければ問題ないと思います。

このときに営業許可申請書ももらいました。

 

営業許可申請の提出

工事が終了する前に、営業許可申請書の提出に行きました。

その際に必要になるのは以下の4つでした!

営業許可申請書

このような感じのものでした。

専門的な言葉が多く、自信がなかったので、保健所に持って行って担当の方(地区によってきめられているようです)と一緒に書きました。

印鑑がいります。

 

周辺地図

これはGoogle mapで地図を印刷すればOKでした。

駅からどうやっていくかが分かれば良いとのことでした。

2部必要です。

 

図面

部屋の間取り図に、「テーブルはここです」「給湯器あります」「冷蔵庫はここ」と分かるように記入したものです。

ほぼ手描きでした。

こちらも2部必要なので1枚描いてコピーを取りましょう。

 

営業許可申請料

16,800円でした。

 

実際に保健所の方が製造所に来てチェック

工事終了後に、現地確認の日程を決めました。
保健所の方が実際に現地に来られてチェックされます。

ちょっと焦ったのは、私の製造所のある地区は「手洗い場に固定されたハンドソープを置くこと」という規定があるのを直前まで忘れていたことです。

ただハンドソープのボトルをシンクのところに置いているのではダメらしく、ボトルホルダーを設置して固定しなければならないそうです。
※管轄の保健所による。

私はこれにしました。

サラヤ ブラケット 1・2ボトル1L用POM

当日届いて取り付けたという…焦りました。

 

あと、この現地確認の日に食品衛生責任者の手帳を見せてくださいと言われます

 

営業許可証の受け取り

現地確認が取れると、営業許可取得になります。

私の場合は現地確認の日が2017年12月15日だったので、その日が営業許可取得日=営業開始してOK!ということになりました。
(いつからにしますか?と聞かれたので、開始日はそれ以降ならいつでも設定できるのだと思います)

 

ただ、正式な営業許可証は1週間後にまた保健所に取りに行かなくてはなりません

現地確認の日に引換券のようなものがもらえるので、それを持って保健所に行くと営業許可証がもらえます。
これは手続きとかないので、数十秒で終わります。

 

 

晴れて営業許可取得!!

ここまで読んでくださった方、お付き合いいただきありがとうございました。

 

最後にお金の話と総括を書きたいと思います。

 

菓子製造業 営業許可取得まで ⑨お金とまとめ

菓子製造業 営業許可取得まで ⑦手洗い場の設置工事

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菓子製造業 営業許可取得まで ⑥設備

設備を整え、最後に最重要!手洗い場取り付けの工事を行います。

この業者さんも不動産屋さんにご紹介いただきました。友達で配管に強い人がいれば…と思ったけどさすがにいなかった!
DIY得意な方で、自力でやる!という強者もいらっしゃるようです。

 

手洗い場の設置

手洗い場をつけるのは2か所。

トイレと、製造室です。

 

トイレの手洗い場

元々はこんな感じです。

トイレと一体型の手洗いがついていますが、これでは営業許可取得できません。

 

向かって右のところに棚のようになっている部分があり、ここに手洗いをつけてもらうことにしました。

はい!

 

工事の詳細については私には専門知識がありませんので割愛します。

作業員さんはお二人で、棚を外して配管工事して、手洗い取り付けて…かかった時間は3時間強でした。

 

 

製造室の手洗い場

シンク横が洗濯機置き場になっていたため、既に水道と排水があるという奇跡。

 

ここに手洗い場を取り付け…だったのですが、工事前にひとつ気付いたことがありました。
元々一人暮らし用のお部屋なので、最初からついているシンクがとても小さいのです。
ボウルとか洗うとそれでいっぱいになっちゃう。

 

ということでちょっと予定変更!

ここのスペースは洗濯機置き場なだけあってそれなりの広さがあったので、このスペースいっぱいの大きさのシンクを設置することにしました。

シンクの横に手洗い場、ではなく、シンクを2つにするということになったのです。

保健所の立ち合い確認の際には、元々の小さいシンクの方を手洗い場にカウントしてもらって、新しく付ける大きなシンクを作業用としました。
一応、事前に保健所に確認して、問題なかったので実行しました

 

ということで、ダブルシンク!

これは本当にシンクを置いて、排水管だけ繋いでもらったので一瞬で終わる工事でした。

 

気になる工事費ですが、全部合わせて10万円くらいでした。

 

トイレの手洗い場購入2万+工事1.5万
製造室のシンク購入3.5万+工事1.5万

といった感じです、ざっくり。

 

 

引っ越してから1か月以上かかってしまいましたが、やっとここまでくることができました。

 

菓子製造業 営業許可取得まで ⑧営業許可取得

 

 

 

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菓子製造業 営業許可取得まで ④内見

菓子製造業 営業許可取得まで ⑤物件決定&契約

無事物件は契約できましたが、ここからが大変。

保健所の営業許可取得のためにはまだ設備を整え、手洗い場取り付けの工事をしなければなりません。

 

お菓子作りの最低限の設備

設備については、まずは最低限のものを揃えようということで

①冷蔵庫

②オーブン

③作業用テーブル

④食器を入れる棚

を用意しました。

 

 

冷蔵庫

本当はコールドテーブルにあこがれていたのですが、予算の関係とこれも排水が必要…ということで断念。
普通の家庭用冷蔵庫にしました。

 

保健所の許可取得のために、「冷蔵庫内の温度が一目で分かるような温度計をつけること」が必要だったので、温度計も買いました。
これは百均です。
家庭用冷蔵庫は中の温度が分かりにくいので、分かるようにしなさいということだそうです。

※板橋区は冷蔵庫の中に温度計が入っていればOKでしたが、厳しい保健所では中の温度が冷蔵庫の外で見えるようにしていないとダメなとこともあるようです。
こんな感じです。

4個デジタルLCD温度計温度計-50℃~110℃爬虫類テラリウム魚タンク冷蔵庫用プローブ付き水族館温度計 ideaspark

 

オーブン

これはずっと使ってきたものをそのまま持ってきました。

シャープの2段で焼けるものを使っています。

パンだったらガスオーブンじゃないといや!という方もいらっしゃるかもしれませんが、私は電気オーブン好きですね。

 

作業用テーブル

新しく購入したのですが、探すのがとても難しかったです。

160㎝×80㎝で、高さ85㎝くらいのものを探していました。

大きさについては普通のダイニングテーブルで良いのですが、この高さのものがない!
普通のダイニングテーブルは大体70㎝くらいの高さしかないのです。

立ち仕事には85㎝くらいないと、結構無理な体勢で作業することになるので辛いのですが…。

反対に、高さがあるものはテーブルというよりカウンターで、奥行きのないものばかりでした。

ちょうどいいものを探し続け、最終的に購入したのはこちら

これはちゃんと探してよかったと思いました。適当なのを購入したらすごくストレスになったと思います。

 

食器を入れる棚

営業許可取得のためには扉つきの棚、というのが必要だそうです。

普通のミニキッチンでも、シンク下に扉付きの棚があったりするので、それで問題ないようです。

私はまだ全部整理しきっていないので今後少しずつ整える予定です。

 

 

最低限のものが揃ったところで、いよいよ手洗い場取り付け工事です。

 

菓子製造業 営業許可取得まで ⑦工事

菓子製造業 営業許可取得まで ⑤物件決定&契約

菓子製造業 営業許可取得まで ①構想

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菓子製造業 営業許可取得まで ③物件探し

菓子製造業 営業許可取得まで ④内見

ということで、3つのアトリエ(製造所)候補の内見に行きました。

 

内見からの…決断!

内見から2週間くらい頭の片隅で考える日々が続きました。

製造所ができたときのことをひたすら想像して。溢れ出すのを待つ、というか。これだ!と、自分が完全に納得してから決めようと思いました。

この熟成させる期間はもどかしくて苦しいけど、結構大事だったなと思っています。
イメージトレーニング。
自分がどんなスタイルでやっていくのか?を突き詰めて考える。

契約してしまえば、もうやるしかないですからね。

 

そして決断!

3件目に見に行ったところに決めました。

 

決め手は人と条件

不動産屋さんがとてもいい方で、度重なる細かい質問にも大家さんと相談の上すぐに返答をくれて。
ものすごく険しい道を想像していたのでとても心強かったです。

大家さんにもお会いしたのですが、不動産屋さん同様に「夢があるねえ」といった感じでとても暖かく、
なおかつダメなものはダメとちゃんと判断してくれるところに安心感を抱きました。

・敷金礼金なし、家賃も4万円代という超絶破格の条件

・内装フルリフォーム後初の入居者という幸運

・工事する場所もトイレの手洗い場の設置工事と、簡易的な製造室の手洗い場の設置のみ 初の予定より少なくて済む!

これだけ揃えば、やれるでしょう!
なんだかこの物件に決断を後押しされているような気分でした。

考え続けた半年以上、知らず知らずに溜まったストレスが報われたような気がしました。

 

事業用物件の賃貸契約とは

契約の流れは、普通の賃貸と同じでした。
ただし、細かいとことで違う点も。

 

家賃に消費税がかかる

事業用の物件は住居用物件と違って消費税がかかります
住居用で「家賃5万」となっているところは、消費税8%が追加されて「家賃54,000円」になるのですね…。

 

住居用の火災保険は適用されない

賃貸契約をするときは同時に火災保険に加入すると思いますが、火災保険も住居用と事業用では違います

住居用の火災保険は個人でネット申込できたり、不動産契約のときに一緒に申込できたりしますが、
事業用は不動産屋さんに紹介してもらった保険代理店まで行って自分で契約しました。

※最初はネットでも探してみたのですが、事業用といっても私のような小さな製造所、個人事業主用というのは見つかりませんでした。
これかな?と思ったものも、個人事業主との直接契約というのはやっていなくて、
契約している不動産屋経由で契約してください、と書かれていました。
保険屋さんに聞いたところ、やはり「不動産屋さんを仲介しないで事業用火災保険と契約するのは難しい」とのことでした。
自力では難しいので、とにかく契約した不動産屋さんに聞きましょう!

ちなみに保険料は年間で2万円くらい払っています。
住居用に比べれば割高です。
私は火災保険に加えてPL保険(製造物責任保険)の内容も含まれているものにしたので、さらにちょっと高めになっているかも。
いずれにせよ年間1~2万円くらいで入れると思います。

 

開業届の住所変更も忘れずに

契約後は、個人事業主の開業届を出した税務署に事業所の住所書き換えに行きました。

前は住んでいたところを事業所として提出していたのですが、今後は製造所と事業所として登録することにしたのです。

転出届・転入届のように「元の管轄区」と「新しい管轄区」の2か所提出に行くのかなと思っていたのですが、
「元の管轄区」の税務署に変更届を出すだけで良いそうです。

ちなみに、出しに行ったとき税務署の方に「ちゃんと変更届を出してくださる方はあまりいないので助かります」と言われました。

まあ必要かどうか判断が難しいことですよね…開業届自体が絶対必要かどうかというとグレーですから…。

 

以上のような手続きを経て、無事製造所の契約が完了しました。

菓子製造業 営業許可取得まで ⑥設備

 

菓子製造業 営業許可取得まで ④内見

菓子製造業 営業許可取得まで ①構想

菓子製造業 営業許可取得まで ②条件

菓子製造業 営業許可取得まで ③物件探し

を経て、3件の菓子製造所候補に出会いまして、次はいよいよ内見です。

 

内見へ!

候補①埼玉の物件

まず最初に行ったのは埼玉の物件。

静かで住みやすそうな街で、駅からも近かったです。

家賃は5万いかないくらい。

間取りはこんな感じでした。

トイレと製造室の間に、洗濯機置き場&脱衣所のスペースがあるおかげで「間の一部屋問題」をクリアできそうです。

 

この物件の場合、必要になるのは

・製造室のどこかに手洗い場をつけること

・トイレに手洗い場をつけること

洗濯機置き場&脱衣所のスペースと製造室の間に仕切り扉をつけること(赤い部分)

の3点。

 

気になったことは、

・最上階にあるお部屋で、階段しかないので材料や商品など重たいものを運ぶのが大変

・ちゃんとしたお風呂がついているが、実際不要なのでもったいない

・敷金礼金が1ヶ月ずつかかる

ということでした。

 

まだ1件目なので、判断基準も分からない状態。

でも素敵な物件だったのでちょっとテンションは上がってきました。

 

候補②都心の物件

2件目は、なんとも都心にある物件でした。

こんなところにあるのか!と立地にときめきが止まらなかった。

それでいて家賃は4.5万円だったかな?

玄関を入ってすぐトイレがあり、廊下を経て製造室になるため、廊下の部分が「間の一部屋」の役割を果たしています。

 

この物件で必要になるのは

・製造室のどこかに手洗い場をつけること(図の右下がシンク&コンロの部分で、すっぽり入っているので手洗い場をどこにつけるかは工夫が必要)

・トイレに手洗い場をつけること

・廊下の部分と製造室の間に仕切り扉をつけること

の3点。

1件目と似ています。

 

気になったことは

・ここも最上階の部屋で、階段しかないので材料や商品など重たいものを運ぶのが大変

・大家さんに、菓子製造所にすることは伝えているが、具体的な工事については確認していない

ということでした。

不動産屋さんがとてもいい方で、「内見してみて、ここがいい!と思ってくれるなら頑張って大家さんを説得します」と言ってくださっていました。

 

候補③都内の物件

3件目も都内の物件。

家賃は4万ちょっとで、少しの差ですが今までの中では一番安かったです。

玄関を入って目の前がトイレ、左手が製造室になっているため、玄関部分が「間の一部屋」の役割を果たしています。

さらに、玄関部分と製造室の間が完全に扉で仕切られており(青い部分)、新たに扉をつける工事は必要ありません。

 

この物件で必要になるのは、

・製造室のどこかに手洗い場をつけること(※ただし、シンクの隣に洗濯機置き場があるので水道の配管工事はいらない)

・トイレに手洗い場をつけること

のみ。

 

正直、保健所もびっくりの菓子製造所向き物件でした。

とても古い物件なのですが、内装リフォーム済で、さらにさらに、敷金礼金がない。

 

これまでの2件も結構良かったのに、3件目にして撃ち抜かれてしまった…。

 

実は、問合せをした7件の中でも一番最初に見つけたのがこの物件だったのです。

 

運命。

運命ではないか。

 

ここから数日間はまるで恋に落ちたかのような高揚感に包まれて暮らしました。

告白するしかない、でもまだ3件しか見てないのに?を繰り返し。

 

そして非常に呆気なく、私は落ちたのでした。

菓子製造業 営業許可取得まで ⑤物件決定&契約

 

に続く

菓子製造業 営業許可取得まで ③物件探し

菓子製造業 営業許可取得まで ①構想

菓子製造業 営業許可取得まで ②条件

の続きです。

 

菓子製造所として借りたい物件の条件が決まりました。

ここからはひたすら物件を探し、内見に行き、検討する日々が続きます。

 

ネットで検索

まずはやはりネットで検索。
普通の家を探すのと同じで、賃貸物件サイトを漁りました。

 

「事務所利用可」物件を探せ!

・金額条件は家賃5万円以下→ちょっと緩めにして5万円前後

・できれば都内でと思いつつ、近郊の県も視野に入れて

というのが自分で決めた条件。

 

そして意外に検索のポイントだなと思ったのは

・「事務所利用可」の物件で探す

ということ。

探しているのは製造所として使う=住居としては使わない物件です。

さらに「改装しても許される物件」。それはすなわち「改装に関する許可をくれそうな大家さん」探し!

そう考えた時、なんとなくですが、「住居専用」よりも「事務所利用可」の物件の方が、大家さんもいろんなパターンを想定してくれて、許容範囲が広そうじゃないですか?

実際、「事務所利用可」となっている物件は、古い物件で、借り手がつきにくくなったから「事務所利用可」にしたというパターンが結構ありました。
そのため大家さんの許容範囲が広く、さらに家賃も安め!

「事務所利用可」の物件探し、オススメです。

 

珍しい間取りの物件を探すなら「at home」

使ったサイトは、ホームズ、スーモ、CHINTAIなどなど巷でよく見るものばかりだったのですが、

いろいろ見てみた結果、私が重視している「一般的には珍しい間取り」を比較検討するのは、at homeというサイトが一番見やすかったです。

 

at homeは、検索結果一覧のページに間取りの画像が載っているので、一発で「この間取りは違う!」というのが分かりました。

他のサイトは検索結果一覧からさらに一階層入っていかないと間取りを見ることができなくて、ちょっと時間がかかってしまいました。

今まで間取りで家を選んだことがなかったのですが、こんなこともあるんだなあ…と感心しました。

 

ひたすら問い合わせ!

そんな感じで条件に合う物件を探し、なんと初日にして7件見つけることができました。
都内が5件、近郊県が2件。

思ったより多い!と、ちょっと安心。

見つけたら今度はその物件を担当している不動産屋さんへの問い合わせが始まります。

 

問い合わせ方法

物件のページにあるフォームから問い合わせます。

問合せの際は、

・菓子製造業の営業許可がとれる物件を探していること(お菓子を作る場所に使いたい、ということ)

・手洗い場を取り付ける工事の必要があること

を伝えました。

 

不動産屋からの返事

問合せには大体その日のうちか、翌日にはメールまたは電話で不動産屋さんから返事がきました。

返事の内容は様々でした。

 

まずは、断り&困惑の返事。

においが出るものはダメなんです、

とか、

フリーランスで一人でPC作業をされる方の事務所としての貸し出しのみOKです

とか。

こちらがやりたいことが全く想像つかない、といった感じの不動産屋さんもいらっしゃいました。

割と変わったことを言っている自覚はあるので、「まあそうだよなあ」と思って受け止めました。

 

しかし、良い返事もあったのです!

 

最終的に、7件中3件

・菓子製造所として使ってもOKです

または

・前例がないのですが大家さんにかけあってみます

と言ってくれました。

 

これにはびっくりしました。

7件全滅を覚悟していたので…。

 

 

 

早速、この3件の内見に行くことにしました。

菓子製造業 営業許可取得まで ④内見

 

菓子製造業 営業許可取得まで ②条件

菓子製造業 営業許可取得まで ①構想

の続きです。

やっと構想が固まり、時間のない中で物件探しが始まりました。

今回は、営業許可取得に関する条件について書いていきたいと思います。

営業許可取得に関する大前提

菓子製造業の営業許可を取得するための、大前提はこちら!!

 

自宅キッチンと製造所は分けなくてはならない

自分の家(生活空間)で使われているキッチンで作ったお菓子・パンは、販売してはいけません。

製造用のキッチンは、日常生活で使われるものと完全に分ける必要があり、そうでないと営業許可は取得できません。

最近は手作りのものを販売できるマルシェやイベントが増えていることから、自宅で作ったものを販売しようとする方も増えていて問題になっているようです。

自宅で作ったものを売るとしたら二世帯住宅のように、キッチンが二つある家にするとか、割と大がかりな工夫が必要になると思います。

 

営業許可の取得条件は管轄の保健所によって違う

菓子製造業の営業許可取得条件は、管轄の保健所によって少しずつ違っています。

ゆるいところ・厳しい所あると思いますが、おそらくどこでも共通するだろう条件について書きたいと思います。

 

営業許可取得できる物件とは?

 

前提を踏まえたうえで、具体的な営業許可を取得するために必要な条件はざっくりまとめるとこちら。

①トイレと製造室の間に一部屋あること


↑変な間取りですが、このようなイメージ。壁や扉によって区切られている空間でないといけません。

言い換えると、トイレと製造のお部屋の間に2回仕切りがあること。

 

②製造室にはシンクのほかに手洗い場の設置が必要

食器を洗うシンクと、従業員用の手洗い場を分けなくてはなりません。

手洗い場を設置して、元々あるシンクの水道から、手洗い場用の水道を分岐させる配管工事が必要になります。

排水も同時に必要になるので、ちょっと大がかりな工事です。

 

③トイレにも手洗い場が必要


↑このようなトイレと一体型になっているものは手洗い場とはみなされない。

製造室の手洗い場と同様、トイレの水道管を分岐させて手洗い場用の水道を設置する必要があります。

④水はけのよい床

フローリングでOKです!

⑤換気ができる

小さなスペースであれば普通の換気扇でもOK。
ただ、隣接する家や部屋に匂いが迷惑にならないように配慮する

⑥扉付きの戸棚が必要

これはよくあるシンク下にあるような戸棚でもOKでした。

 

物件探しのポイント

※あくまでも製造所の場合です。飲食店、喫茶店の場合はもう少し条件が厳しいです。

①〜⑥を満たす物件を探す!となると、当然普通に住む物件を探す時とは探し方が違ってきます。

 

普通の物件探しより難しいところ

見てお分かりかと思いますが、④~⑥は割とどんな物件でも満たしている条件ですよね。(床が畳とかじゃない限り)
ハードルが高いのは①~③の条件です。

①の間取り
②③の手洗い場の増設工事×2を許してくれる

物件を探す!

こんな条件で物件探したことなんてないですよね。。

 

普通の物件探しよりイージーなところ

反対に、普通の賃貸物件を探すときよりも緩くなる条件としては

・一人で作業できるスペースがあればいいので狭くても良い
・風呂なしでOK
・洗濯機置き場もなくてOK
・古くてもOK

などなど。住むわけではないので、自分が製造する時に妥協できるところはいくらでも妥協すれば良いのです。

更に、今回は引越しのタイミングだったので場所についても比較的柔軟に考えられるのもイージーポイントでした。

 

金銭的な条件

とにかくお金がない!自分の家の引っ越しもしつつ製造室も作るとなると、途方もない金額がかかりそう。
ということで、かなりギリギリの予算を立てました。

・家賃5万以内
・初期費用+工事費用+設備費用+製造許可取得費合わせて50万円以内

というのが目標です。

 

なんとなく借りたい物件の全容が見えてきましたね。

次回は具体的に、物件探しについて書きたいと思います。

菓子製造業 営業許可取得まで ③物件探し に続く

菓子製造業 営業許可取得まで ①構想

※この記事は2017年12月に別のブログに掲載していた内容を加筆・修正しています。

私が焼き菓子作りのアトリエ(菓子製造所)を作るに至るまでの開業記。

 

こんな方向けに書いています

これは大規模な製造所や、本格的な飲食店を作りたい方にはあまり参考にならないと思います。

①個人または少人数で(私は完全に一人でやっています。個人事業主です)
②低コストで(2年前に会社を辞めてから試行錯誤しておりまして、貯金も「引越しはできるかな」くらいの余裕しかありませんでした)
③専用の菓子製造所がほしい

という方がいらっしゃれば、参考になると思いますのでぜひ見ていってくださいね。

 

なぜ菓子製造許可を取得したか?

 

元々はバーで焼き菓子製造をしていました

私は元々、新宿カールモールというところでお菓子を作っていました。

元々飲食店として営業されているお店だったので、飲食店の営業許可に追加する形で2016年5月に菓子製造業の許可を取得していただきました。

元々私がお店のお手伝いをしていた縁があってこのようにさせていただいたのですが、こんなに恵まれた環境はなかなかないと思います。カールモールのマダムとマスターに本当にはよくしていただきました。

そこから一年後の2017年3月に、私は「夢見菓子」というブランドを立ち上げました。

ロゴも作って

「深夜の焼き菓子」シリーズも作りました。

そしていろいろなイベントへの出店も増え始め、段々と忙しくなってくると自分の予定とお店の予定が合わない、毎日自宅からカールモールに通うことが難しい…などの問題が出てきて、「やっぱり自分の場所がほしい」と思うようになってきました。

 

やっぱり自分の場所が欲しい!焼き菓子屋?バー?

最初はやはり、お店をやる方向で考え始めました。

でも私はお菓子作家の割に明るい場所があまり得意ではなく(お菓子が持つポップでかわいらしいイメージが先行しすぎてて「お菓子作ってます」と言いづらいことが今もある)、なのでどちらかというとお菓子屋さんよりもバーのようなイメージで考えていました。

お菓子を出す場所、だけどバー…2017年春くらいからは割と店のイメージを膨らませたりもしていました。

このとき考えていた物件の条件としては

・一人でやるお店なのでキッチンさえあれば店は狭くて良い
・場所はできるだけ都心に近いほうがいい
・家賃10万円以内

といった感じ。

現実的に考えていくと、やはり一番のネックは初期費用、場所を借りるお金でした。営業用のお店を借りるためには、家賃の10倍の初期費用が必要と言われています。
普通の賃貸の敷金に当たる「保証金」というものが、家賃の6~10か月かかるのが通常だからです。

結構悩みました。

やると決めるならお金のことはどうにかするしかないなあと思ったのですが、具体的に考えるにつれて迷いが生じてきました。

私は毎日お店に立ちたいのか?お菓子を作る場所さえあればいいのではないか?

夜にお店をやるということは、例えばライブ活動などに制限が出てきます。それでいいのか?
ライター、イベンターとしてももっとやりたいことがあるのではないのか。

とか。

お金も時間もかかることなので、本当に自分のやりたいことと違っていたら大変です。

都心から離れた場所でお店をやるとか、ほかのお店の空いている時間を借りてはどうかとか、周りからもいろんなお話もいただいて、様々な可能性を検討しました。
なんて煮え切らなんだ!と思いながらも、もやもや考え続ける日々が続きました。

 

自分の製造室を持つと言う考え方

時は流れて、夏が終わろうとする頃(この時点で店を借りようと思ってから半年くらい経ってしまった)ちょうど住んでいた家の更新の時期が迫ってきました。

その時、急にふといつか読んだブログ記事を思い出しました。マンションの一室を改造し、製造室にしてお菓子を作っている方のブログです。

読んだときは「そういうのもあるんだな」と思って、なんとなく頭の片隅に置いていたのですが、急に蘇ってきたのです。

そこに書いてあったことは、

マンションの一室を改造するためには、大家さんの許可が不可欠です。
そして保健所の許可を通すためには、間取りなどの条件があります。
これらを満たす部屋を見つけるのはなかなか容易ではありません。

と言うこと。

ただでさえ難しいものを「自宅から通える場所で」と場所の限定までしてしまうと、製造室作りはさらに困難になります。
人によっては3年以上物件を探してやっと見つけたと言う方もいらっしゃいました。

でも。

今の引っ越すタイミングなら
「アトリエを作って、そこから通いやすい場所に自宅も引っ越す」ことができる。

こう考えた時、現状で自分にできる最善の策はこれかな、と思いました。

お店をやるのではなく、まずは自分の商品や作品をじっくり作れる場所を作る。


時間に迫られたことでやっと決意できたのですが、このときすでに家の更新まで2か月。アトリエになる場所を探し、更に自宅の引越しまで2か月後までに完了しなければならない…。

かなりぎりぎりでした。

更新までに決まらない可能性もある中、不安でしたがとりあえず動き始めることにしました。

菓子製造業 営業許可取得まで ②条件